子供が学校に行きたくないと言い始めた時の理由と対策とは?
もしも自分の子供が学校に行きたくないと言ったらどうしますか?
親なら「うちの子は学校でいじめを受けているのでは?」と不安になってしまいますよね。
もちろん深刻な問題が発生している場合もありますし、特に問題もなく考えすぎなんていうこともあります。
ではもしも子供が学校に行きたくないといい始めたらどうしたらいいのか?どんな対応や対策の方法があるのか?を確認していきましょう。
いろいろな選択肢がありますが、子供の様子を見ながら夫婦・家族で相談し子供のために一番いい対応を判断してください。
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目次
- 1. 学校へ行く目的を子供と一緒に考えてみる
- 2. 一度学校を休ませてみる
- 3. 無理やり学校に行かせる
- 4. 子供が学校に行きたくないのは何が要因なのかを見極めてみる
- 5. いじめを疑ってみる
- 6. 学校に「いかなくてもいいよ」と無責任に言わない
- 7. 子供の話を聞いてあげる
- 8. スクールカウンセラーに相談する
- 9. 付き添って一緒に登校してみる
- 10. 担任の先生に学校での様子を聞いてみる
- 11. 休み癖をつけない
- 12. 親が不安な姿を見せない
- 13. うつ病を疑ってみる
- 14. さいごに
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学校へ行く目的を子供と一緒に考えてみる
子供が学校に行きたくないと言ってきたときには、なぜ学校に行かなくてはいけないのか話してみてはいかがですか?
もちろん学校は集団生活ですから、楽しいこともつらいこともあるでしょう。
日本では小学校・中学校というものは義務教育です。
でも、子供はそんなことを考えて学校に行っているわけではありませんよね。
なぜ子供は毎日学校に行く?
学校に行くのは勉強をするためですが、勉強が楽しいから学校に行くという子供が実にまれだと思います。
では、なぜ子供は毎日学校に行くのでしょうか?
それは、
- 給食が好きだったり
- 友達に会えたり
と、つらい勉強以上に楽しいことがあるからだと思います。
ぜひ「今日の給食は何かな」「学校をお休みするとお友達と遊べないよ」「授業が遅れちゃうよ」などと子供を促してみてください。
特に問題がなければそれだけでもすんなりと学校に行ってくれるでしょう。
一度学校を休ませてみる
もしも子供が学校に行きたくないと言ってきたら、一度お休みさせてみてはいかがですか?
特に問題がなくても心身的に疲れてしまい、衝動的にどうしても学校に行きたくないと思うのは子供だけではなく大人にもあることだと思います。
そんな時には思い切ってお休みをさせてみましょう。
1日学校を休んで様子を見る場合の注意点
ただ、この場合には習慣的にお休みをさせるということだけは絶対に避けた方がいいです。
お休みが増えてしまうと、学校に行きにくくなり、不登校につながりかねません。
子供の方も、「休みたいといえば休ませてもらえる」という甘い考え方になってしまいます。
もしもどうしても学校に行きたくないという場合には休ませるのも一つの方法です。
しかし、そんな時には「今日はお休みするけど、明日は学校にいこうね」などとその日だけのお休みだということをしっかりと伝えるようにしましょう。
無理やり学校に行かせる
先ほどとは逆となりますが、学校に行きたくないと子供に言われても無理やりにでも学校に行かせてみましょう。
子供の中には、朝は学校に行きたくないといいながら学校に行っても、帰ってくるころにはケロッとしていて楽しそうに帰ってくるということも少なくありません。
例えば単純に
- 学校に行くのが面倒臭い
- 家でゲームをやっていたい
といった様子がうかがえる時もです。
朝だけ行きたくないという場合は無理にでも学校に行かせてみる!
そんな時には無理にでも学校に行かせてみてください。
朝だけ行きたくないといっていても特に学校生活に問題がなさそうであれば大丈夫です。
逆に学校に行きたくないという言葉をそのまま受け止めて学校に行かせないことで、学校に行かなくてもいいというイメージがついてしまい、怠け癖がついてしまいます。
ただし、毎朝行きたくないと言っていたり、朝だけではなく帰ってきてからも言っていたり、同じ状態が長く続くのであれば、学校の先生に相談してみましょう。
きっと学校の先生もそのような子供を多く見ていると思います。
その様子を見て、どう対応していけばいいのか考えてくれるのではと思います。
親としてはつらいかもしれませんが、少し無理をしてでも学校に送り出してみましょう。
子供が学校に行きたくないのは何が要因なのかを見極めてみる
子供が学校に行きたくないという理由は、その子によって違ってきます。
とくに何も問題がなく、なんとなく学校に行きたくないという子もいるでしょうし、逆に深刻な問題を抱えている子もいるでしょう。
他にも、
- 「先生が嫌」
- 「給食が嫌い」
- 「友達とうまくいっていない」
などという理由で学校に行きたくないという子はたくさんいます。
大人にとっては些細なことかもしれませんが、子供にとっては学校に行きたくないと思うほど深刻な理由でもあるのです。
もしも子供が学校に行きたくないと言ってきたら、なぜ行きたくないのかを見極めてみましょう。
子供に聞く場合は言葉に注意を!
子供に学校へ行きたくない理由を確認する場合、問い詰めるような方法はやめましょう。
自然と声をかけて子供の方から話してくれるように促してあげるようにしましょう。
そうして、学校に行きたくない理由を聞いたら、それを受け止めてあげましょう。
- 「そうだったんだね」
- 「嫌なんだね」
と認めてあげるだけでも、子供にとっては心が軽くなり、すんなりと学校に行けるようになるものなのです。
いじめを疑ってみる
子供が学校に行きたくないと言ってきたら、親としては真っ先に不安になるのが「いじめ」ですよね。
子供というのは、たとえいじめられていても、周りに隠してしまう事がほとんどです。
その為、周りの人がそれを察してあげる必要があるのです。
子供に「いじめにあっているの?」とストレートに聞いてはいけません!
子供をよく見てあげてください。
- 物が頻繁に紛失していたり
- けがをしてくることが多くなったり
- 汚れて帰ってくるようになったり
- 持ち物が壊れるようになったり
などの異変はありませんか?
そのうえで、学校に行きたくないといっているのであれば、子供がいじめを受けている可能性があります。
そんな時には直接子供に問い詰めても何も話してくれないと思います。
そして、もしもいじめを受けているようであっても、子供に「いじめにあっているの?」などと直接聞いてはいけません。
そう話しかけることによってさらに子供はかたくなに心を閉ざしてしまうことになるのでしょう。
もしも子供がいじめをうけているようであれば、子供から自然に話せるように何気なく促してあげるようにしましょう。
そうしたうえで、やさしく接してあげてください。
一緒に何かをしたりするのもいいでしょう。
そうすることで、自分には味方がいるということで安心することができるでしょう。
心が安心することで、自分に自信が持てるようになり、自然といじめも解消されていくということもあります。
学校に「いかなくてもいいよ」と無責任に言わない
子供が学校に行きたくないと言ってきたら、そのままうのみにして「いかなくてもいいよ」というのはやめましょう。
子供が学校に行きたくないという理由はさまざま。
子供のうけとり方に誤解が生じる場合がある!
時にはただ怠けたいというだけで学校に行きたくないという場合もあります。
そういう子に気軽に学校を休ませてしまうと、休み癖がついてしまいさらに学校に行きたくなくなってしまいます。
それに、行かなくてもいいというのは、認めているという意味合いもありますが、子供によっては
- 「自分はどうでもいい存在」
- 「見放されている」
と感じてしまうこともあります。
少なくともなぜ行きたくないのか、きちん理由を知り、その心を受け止めてあげることが大切です。
子供の話を聞いてあげる
子供が学校に行きたくないと言ってきたら、子供の話を聞いてあげましょう。
ただ、直接なぜ行きたくないのかなどと問い詰めてはいけません。
子供に安心感を与えてあげる!
そうすることで子供の心はかたくなになってしまいます。
普段から子供と話すことが大切なんです。
普段から話を聞いてあげていることで、
- 自分を見てくれている
- どんな時にも自分の味方になってくれる
という安心感が生まれます。
それに親の方も、普段から子供と話すことで、何か普段と違うことが起こればそれを察しやすくなりますよ。
スクールカウンセラーに相談する
大きな学校などではスクールカウンセラーが常駐しているところもありますよね。
そんな時にはぜひスクールカウンセラーに相談してみてはいかがでしょうか?
悩みがあればきちんと聞いてくれますし、そのうえでどのように対応していけばいいかなどのアドバイスもしてくれるでしょう。
それに、スクールカウンセラーは、悩みの相談だけではなく、
- うつ病や発達障害などの相談
- 専門機関の情報も提供
もしてくれます。
もちろん特に問題がない場合でも、話を聞いてくれるだけでも心が軽くなったり、子供の学校に行きたくないという気持ちが改善されるということもあります。
付き添って一緒に登校してみる
どうしても学校に行きたくないというときには、学校に一緒に行ってみましょう。
学校というと、登校班で毎日決まった時間に集まって登校したり、個人や近くの友達などと一緒に登校しますよね。
しかし、どうしても学校に行きたくないというのであれば、しばらく一緒に登校してみるというのはどうでしょうか?
子供と話をする時間ができる!
一緒に登校をすることで、いろいろと話をする時間ができます。
それに一緒に寄り添うことで、安心し、不安を払しょくすることもできます。
一度一緒に登校をすることで学校に行きたくないといわなくなることもあると思いますし、どうしても1度で変わらなければ、しばらく一緒に登校してみるというのもいいでしょう。
もしもその時には登校班で通っているのなら、班長の人に話してしばらくは一緒に登校してみましょう。
それで気持ちが改善されることもありますし、問題あれば知ることによって対応してあげることができます。
担任の先生に学校での様子を聞いてみる
もしも学校に行きたくないと子供が言い始めたら、直接担任の先生に聞いてみるのもいいでしょう。
聞きにくいのであれば、特に子供が学校に行きたくないということは離さずに「最近の様子はどうですか」というように聞いてみるのも一つの方法です。
もしかしたらそこで、
- 最近授業についていけていない
- 体育などで苦手なことをやっている
- 一人でいることが多い
などという、家庭では知ることができないことを教えてもらえることもあります。
それを知ることによって、家庭でも子供に対応していて行けると思います。
学校の先生に聞いたことを、そのまま聞かない!
ただ、その時に正直に「学校の先生に聞いたんだけど、最近○○なの?」などというのはやめましょう。
そうすることによって、親や学校の先生に監視されているという不安感が生まれてしまうからです。
もしも学校に行きたくない理由が学校生活にあるということがわかったら、それとなくフォローしてあげるといいですよ。
もちろん学校の先生の方で対応していけるものがあれば、先生の方でもしっかりとフォローしてくれるでしょう。
休み癖をつけない
子供が学校に行きたくないというと、学校を休ませるというのも一つの方法ですよね。
ただここで注意しておきたいのが、休み癖をつけないということです。
学校を休みたいという理由はそれぞれです。
その中には、なんとなく休みたいという場合もあるでしょう。
時には心身的に疲れてしまい、休みたいという人もいるでしょう。
そんな時に1日だけ学校を休ませて、また翌日から元気に学校に行くということなら特に問題はありません。
頻繁に休ませるのはNG!
しかし、一度休ませることで子供が「行きたくないといえば休ませてもらえる」と覚えてしまいます。
そのため軽い気持ちで休むようにならないようにしましょう!
頻繁に学校を休むことによってより学校に行きたくなくなり、不登校につながることになったり、怠け癖がついてしまうなんて言うことになります。
もちろん、学生なら通用することも、社会人になってもそのような人間になってしまうことになってしまいます。
どうしてもということや、体調がすぐれないということなら休ませるというのもいいかもしれませんが、頻繁に休ませるのはやめましょう。
親が不安な姿を見せない
もしも子供が急に学校に行きたくないというと、親としては様々な要因を考えてみたり、最悪の場合いじめなどを考えてしまいますよね。
そんなことを考えているとき、不安な顔を子供に見せてしまっているのではないでしょうか?
子供は親の変化に敏感!
子供自身は軽い気持ちで学校に行きたくないと言ったつもりでも、親の不安そうな姿を見てしまうと「自分はとんでもないことをしてしまっているのでは」と考えてしまうことがあります。
そこで、より自身の学校を休みたいという気持ちを深刻に考えてしまい、悪い方向へ進んで行ってしまうことがあります。
子供が学校に行きたくないと言っても、親が元気に「大丈夫だから、行ってきなさい」と送り出してあげれば意外とすんなり学校に行ってくれることもあります。
逆に大人が子供と一緒になって不安になってしまうと、子供自身もさらに不安に思ってしまいます。
もしも子供が学校に行きたくないと言ってきたら、たとえ自身は不安に思ってしまっても決して態度などには見せずにしっかりと対応してあげましょう。
うつ病を疑ってみる
大人と比べると、子供にはストレスが少ないと考えていませんか?
子供の心というのはとても純粋で、大人が「こんなことで?」ということでも悩んでしまうことがあります。
そしてその悩みが続いてしまうことでストレスを感じてしまうのです。
子供のストレスを解消してあげること!
大人が思っている以上に子供というのはストレスを受けているものなのです。
そしてそんなストレスを受け続け、そのストレスを上手に解消することができないと、うつ病につながってしまうことがあります。
まさか自分の子供がうつ病になるなんて、そして子供がうつ病になるとは思っていない親も少なくないと思います。
その為、うつ病と気づかずに無理やり学校に連れていき、症状をさらに悪化してしまうなんて言うことも。
うつ病が原因と考えられる場合には、きちんと対応していくことが必要です。
うつ病が考えられる場合には無理に学校に行かせても逆効果になってしまうことが多いもの。
まずは専門機関を受診するなどして対応してあげる必要があります。
そうしてうつ病を治療していきながら、最初は教室に入れなくても、
- 別室登校
- 保健室登校
をするという方法もあります。
学校や担任の先生と相談しながら対応してあげるようにしましょう。
さいごに
昔から比べると、現代の子供には学校に行きたくないという子供がずいぶんと増えています。
そして学校に行きたくないという理由はその子によって実に様々です。
- その日の気分で行きたくないという子
- いじめ
- うつ病
など深刻な理由を抱えていることもあります。
そこで大切なのは一番身近にいる親がその要因をきちんと察知してあげることなのではないでしょうか?
原因をはっきり言える子ならまだしも、なかなか言えない子の理由を知ることはとても難しいことです。
それでも、改善方法を誤れば、より状況が悪化してしまったり、最初は些細なきっかけでも、不登校などにつながってしまうこともあります。
普段からきちんと子供と話をしたり、接することはとても大切なことです。
そうすることで、なにか子供に問題が起きた時に普段との些細な違いも察知することができるようになります。
子供が学校に行きたくないと言ってきたときの対応方法にマニュアルはありません。
そして、子供が学校に行きたくないというほどの悩みがあるときの、心のよりどころの一つは間違いなく親になります。
子供の小さないSOSにぜひ耳を傾けてあげてください。
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